課題の教科書

Critical Realism for All Leader

検討の意味は調べるとこうでしたが踏み込んで吟味しました

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こんにちは。ポエタです。

検討という言葉があります。

普段何気なく使います。

ですが、検討ってどういう意味でしょうか。

また検討する、ってどういうことでしょうか。

1 検討の意味

仕事をしていると、「何々を検討する」と普通に口にします。そこで、何かと「何々を検討しよう・・・」「まずこれを検討してそれから・・・」と言いたくなります。ですが、ポエタは、普段この言葉を多用するわりには、あまり言葉の意味を明確に語れません。

そこで、検討の言葉の意味を国語辞典で調べました。

 

  • 物事をいろいろの面から詳しく調べ、よしあしを考えること。(『国語辞典[第八版]』、旺文社、1992年)

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2 検討への疑問

(1)一人で検討?

疑問に思うのは、自分一人の検討は意味を成すのかどうかです。たしかに、自分一人でいろいろ調べて考えることはできます。しかし、単独の検討には、どこか自己満足のおもむきがあります。最初から最後まで自分一人で進む検討、ってイメージがわかないんです。自分一人でタスクを抱えて仕事するのならわかりますが。

検討するのは、通常は複数人でやることでは無いでしょうか。複数人の目があるから、「いろいろの面から」調べることができます。一人でもできなくは無いですが、着眼に限界が出るきらいはあります。通常の検討は、チームなり組織がやるものです。

(2)一つの案を検討?

検討は一つの案を検討することなのでしょうか? たった一つの案を検討するとき、いい悪いを判断できるのかどうか微妙です。

一つの案には長所(よし)と短所(あし)があるでしょう。しかし、どんな長所も対案との比較で出てくるものです。短所も対案との比較で浮き出すものです。

検討で「よしあし」を議論するには、複数案が出ている必要があるでしょう。一つの案に限って検討することもありますが、結論を出すために、複数案を並べることがよくあります。

(3)検討の形式

そう考えると、検討することの一般的な形式(絶対ではありません)は、複数人で複数案を調べ可否を考えることです。

一人で一つの案を考える検討の存在は否定しません。それも一つの検討でしょう。ですが、検討の実効性を高めるためには、複数人で複数案を考えることが、常態化していると思います。

実際は一人で検討課題を抱えることがあるわけですが、それでも普通は検討会議を開きます。一人で検討して一人で決めることは普通しません。ただ、その人は、事前に検討会議での検討の進め方を考えたり、出席者が用いる検討の素材を準備したり、会議のスケジュール管理をしたりします。それは検討以前の仕事です。それも一つの(小さな)検討である、と言えなくは無いですが、何を本番の検討と位置付けて仕事を組み立てるかの問題だと思います。「検討のための検討はよくない」とすれば、検討以前のいろいろのことは検討ではなく、検討準備の仕事なのではないでしょうか。

 

3 検討の俎上に載せる

「検討の俎上(そじょう)に載せる」という言葉があります。この動作は、検討以前に具体的な意見やアイデアが存在することを前提としています。

何の意見もアイデアもないのに、いきなり検討が始まることはないはずです。個人がめいめい普段から発信しているアイデアがあって、最初は組織にはとりあってもらない。しかし、だんだん組織の中で有望なアイデアとして浸透すると、組織として無視できない主張が成立する。すると、ようやく検討の俎上に載るわけです。

検討の機が熟する、ということが大事です。組織内に何の意見やアイデアもないのに、検討しても何も議論できません。意見出しやアイデア出しは、検討には向いていない。

ブレーンストーミング」という検討方法があります。みんなで、ルールに縛られず、目的がとっちらかってもいいから、発想力を全開にして、アイデアを出す検討です。ブレーンストーミングは、そういう意味ではアイデア出しをする検討なんです。

ですが、個人的経験でいうと、普段考えているアイデアがあるから、そういう会議でもものを言えるのであって、突然会議の途上に考えたこともないアイデアが降ってくることは、普通はないです。(ポエタだけかもしれませんが)

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4 組織が成長するために

検討は、最初に何らかの(検討に値する)意見あるいはアイデアが無ければ成り立ちません。何を言いたいかというと、組織の中で意見やアイデアが出ないから、それを出す方法として検討を行っても、検討にはならないということです。

組織が、小さな集団から成長する、あるいは大組織になっても新陳代謝が進むためには、組織の一員が自発的に意見とアイデアを生み出す底流がなくてはなりません。意見やアイデアが活発に出ても、組織として吸い上げ検討するための仕組みが機能しなくてはなりませんから、意見やアイデアが出れば十分だというわけではないでしょう。ですが、意見やアイデアは組織の底流として欠かすことができません。

さらに、もっと言うと、個人がアイデアをずっと温めてきて、ある瞬間、検討会議でお披露目して日の目を見る、と言うことが、そうそうめったに起こるわけでもないと思います。

そんなことより、普段から思い返し、時折問題意識を強く持つテーマがあって、それがひょんな拍子に(火花が散るように)、口を突いて出ると、聞いた人に受け入れられ、見解として市民権を得る。そう言うことが、自己の意図や狙いを越えて起きるんだと思います。

トップが、「アイデアが欲しい」と思った時に、組織から絶妙なアイデアはめったに出てこない。ところが、トップが求めていない時に、やや風変わりなアイデアが組織に知れ渡って、トップの頭を悩ませる。戯画化しすぎかもしれませんが、アイデアはそんなに都合よく出てくるものではないのは、多くの人が思うことではないでしょうか。

 

5 最後に

検討は、組織にアイデアが充満し、かつトップがそれを目的をもって議論の俎上(そじょう)に載せようとする時、初めて機能します。

そう考えると、検討が実際に機能することは、組織としてとても幸せな状況です。検討の機が熟するとはそういう状態だと思います。

検討の意味から始まって、いろいろ書きました。別にノウハウになるようなことは書きませんでした。頭の引き出しの片隅に置いてもらえれば幸いです。

ポエタ

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