課題の教科書

Critical Realism for All Leader

新規事業のアイデアの出し方5つ(+3つ)とさらに重要な機の熟し方

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こんにちは。ポエタです。

企業で仕事をしていて、新規事業の検討がいきなり降ってくると大変です。

イデアの出し方を、小ネタとしてまとめました。

答えのない経営の世界では、時機の問題がモノを言います。そっちの方が重要かもしれません・・・。

1 はじめに

新規事業は経営のテーマ領域の中でも、ある意味特別な意味をもちます。リスクが大きく、成功の確率は低い。そう簡単には手が出ません。

そうは言っても、新規事業のアイデアを出すだけならできるかもしれません。その際、ちょっと普段とは違う思考回路を動かす必要があります。

今回は新規事業のアイデアの出し方を考えます。そして、組織的に新規事業の検討を進めるためのリーダーの留意点にも触れます。最後に新規事業を検討するタイミングについて考えます。

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2 新規事業のアイデアの出し方

(1)セグメントを変えてみる

ターゲットとする市場セグメントの切り方はほぼ無限です。新規事業を立ち上げようとして、既存ビジネスとは異なるターゲットを新たに対象化しても、同じ切り方をしている限り、成功の見込みは少ないでしょう。

例えば、これまで高齢者相手の老眼鏡を売っていた企業が、新たに若者相手の伊達メガネを売り込むような場合です。この場合、どちらも年齢軸でセグメントしていることには変わりありません。「メガネ屋だから強みがあるので若者に売れるだろう」と思いがちですが、その強みを若者に結びつける狙いがはっきりしない限り、何となくの反応で終わるだろうという気がします。

最近よく広告を目にするハズキルーペではないですが、たとえば高齢者を「アクティブで洗練された上質な大人」としてセグメントすると、いつまでも現役でいたい団塊の世代のニーズが浮かび上がる気がします。

 (2)今あるニーズを探す

新規事業が成功し、十年も続けば、成功事例として取り上げられるでしょう。その企業家は先見の明の持ち主としてもてはやされるかもしれない。

しかし、どんな新規事業も時代の先を行き過ぎたら成功しません。未来には生まれるが今は存在しないニーズに応えても、利益は1円も上がりません。今あるニーズを的確にとらえたから、ビジネスは成功します。

今あるサービスや商品の間でとりこぼされているニーズを拾い上げると、新規事業のアイデアになります。

(3)ゼロから考える

新規事業は単なる人まねでは成功はおぼつかないでしょう。事業計画を立てるときに、はっきりそうとは言わなくても、他人の実績をよりどころにする心理が働くからです。新規事業は、自分でゼロから発想し自力で組み立てるから抜け漏れがなくなります。そのためには、アイデア段階で、一個一個の要素をつなげていく、ぶっといストーリーを描けるかどうかが大切です。

(4)ナイーブなことでも口にする

ビジネスの世界では、合理的な思考が尊重されます。ただし、合理的な思考には弱点があります。ビジネスが対象とする顧客は心理的な弱さや心配事など、ある意味ナイーブな(飾り気のない、素直な)心を抱きます。そのナイーブな心理が顧客ニーズの核心であることが多い。

しかし、合理的な思考を身につけたビジネスパーソンは、顧客のナイーブな心理を直視することができないことがよくあります。「論理的には顧客はこうあるべきだから、現にそうあるにちがいない」と考えてしまいます。

なおかつ、顧客のナイーブな心理に気づき、それをもとに組織内で提案すると、自分のナイーブな心理を逆説的にほのめかすことになりかねません。だから余計に、組織の内部では、顧客の心理を代弁する人が少ない。

新規事業のアイデアを出すためには、顧客目線でナイーブなことまで考え、意見を言わなくてはなりません

(5)不完全でも出す

どんなビジネスにも完成形はないと思います。どんなに成功した事業でも、無限に考えられるビジネスアイデアのたった一つを採用したものです。それが世界で最強のビジネスモデルとは限りません。要は正解はありません。

最強のビジネスモデルを追求するよりも、モデルが成り立つビジネスを追求したほうがよいでしょう。しかし、アイデア段階では、モデルの成立は確証できません。一見不完全なアイデアでも、あたためながら狙いをこめ直していくプロセスを経る必要があるでしょう。

 

3 新規事業のアイデアを出すのにリーダーが留意すべきこと

(1)最善の解を求めない

もっといいものを求めれば際限がありません。アイデア段階で成功の確約はありません。アイデアの筋の良さは、ふに落ちるストーリーがあるかです。アイデアに最善の解を求めないようにしましょう。

(2)フォロワーへの配慮

新規事業のアイデアは、人間の弱さや理屈に合わない側面を直視しないと生まれてきません。新しいアイデアが、既存ビジネスの否定を意味することもあります。

組織の中にいる人間が、そういうアイデアをぽっぽと出すことはまれと言っていいでしょう。リーダーがフォロワーにアイデアを求めても、本来ぽっぽとアイデアを出せるのはリーダーのほうです。フォロワーにアイデアを出させたいなら、信頼関係や環境整備、意識醸成が必要です。

(3)やる気の有無

成否に関わらず、その事業アイデアを実現したいと思うかどうかは重要です。事業計画を立てる段階で、論理的な検討は必須です。しかし、それをやりたいと思う意思がなければ、検討の勢いはしぼんでしまいます。よいプランがあればやりたいなら、やる意思はないでしょう。答えをよそに求めるなら、それもやる意思はないでしょう。

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4 最後に

(1)検討の機の熟し方

新規事業が課題だ、と言えるでしょうか? 新規事業の課題があるだけではないでしょうか?事業の既存と新規に本質的な違いはあるでしょうか? 常に進めている事業が複数あり、年季の違いがあるだけです。新規事業が課題だと認識した時点で、経営の深いところに問題が潜んでいる可能性があります。

グローバル経営に国内と海外の区分けが存在しないように、ビジネスに既存と新規の違いはないと思います。あるとしたら、年季の違いです。

何のアイデアもない段階で、「新規事業の検討を始めよう」と号令をかけるのは、どこか違う。常日頃あるアイデアを検討のそ上にのせるのがマネジメントです。検討過程におけるアイデアの出し方は、常日頃あるアイデアの煮込み直しです。検討着手の時点で、すでにアイデアがうなるほどひしめいていなければなりません。

そのアイデアが既存事業の改善なのか、新規事業の立ち上げなのかは、言ってみればアイデア次第です。

(2)まとめ

  • 日頃のアイデアを検討のそ上にのせるのがマネジメント
  • 検討着手の時点でアイデアにあふれていてしかるべき

ポエタ

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