課題の教科書

Critical Realism for All Leader

手書きノート術は働き方改革の課題であるインプットの質向上の解決スキルだ

こんにちは。ポエタです。

働き方改革論の再登場です。

今回は解決策となるスキルを紹介する実践編です。

インプットの質向上の解決策は手書きノート術にありました。

じっくり語ります。

目次です。 

1 はじめに 

働き方改革では、特にサービス業において、インプットの質向上が課題だと紹介しました。

サービス業の働き方改革で生産性向上の課題はインプットの質向上だった - 課題の教科書

ではこの課題の解決策は何でしょうか。

今回の実践編では、インプットの質を向上させるための解決スキルとして、手書きノート術を考えます。

 

2 インプットとアウトプットの仕分け問題

(1)インプットの質向上の意義

インプットの質を向上させる意義は、より少ないインプット時間で所定のアウトプットを出すことで、生産性が向上することです。インプットは、その質が上がれば所要時間は少なくて済みます。いかに少ないインプット時間で目標のアウトプットを達成するかは、インプットの質の問題として考えることができます。

(2)インプットって何?

そもそもインプットとは何でしょうか。

辞書を引くと、インプットは「入力」です。アウトプットの「出力」とは対の概念です。パソコンでは情報の入力と出力の概念を明確に理解できます。

それでは、サービス業において、入力と出力とは何でしょうか。

サービス業では人間が商品であり生産財です。職種によって「入・出力」は多々ありますが、カウンセラーやコンサルタント等のコミュニケーション主体の職種に絞って考えたいと思います。

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インプット(入力)には「読む」「聴く」「見る」があります。アウトプット(出力)には、「書く」「話す」「描く」があります。

(3)生産性向上の秘訣とは

インプットとアウトプットを同時に行う場合、生産性は飛躍的に向上するでしょう。インプットとアウトプットを別々に作業したら、その分別々の時間がかかってしまいますが、一度に二つのことを同時にやれば、その分生産性は上がるはずです。生産性向上の秘訣は、インプットとアウトプットの同時遂行です。

ポエタは、一頃ずっと、ノートを記憶のためのインプットとしてのみ行っていました。ノートに「書く」ことがアウトプットだという認識がなかったのです。

しかし、最近になって、ノートはアウトプットのために使うものだという意識が芽生えました。実際に世の中のサービス業の達人の手書きノート術を調べると、次のような目的で手書きノートを活用しています。

<手書きノートの目的例>

  • 会議で説明を聞きながら、その場で自分のプレゼンに使うアウトプットを箇条書きする
  • パワポで作業する前に、自分の解釈を練り上げるためにノートに手書きする

太田あや外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?』KADOKAWA、2018年、内容を参照)

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ところがここへ来て、ノートは単にアウトプットのための道具に尽きるわけではないことに気づきました。

ノートに「書く」ことをしながら「聴く」、資料を「読む」ことをしながらノートに「書く」ことをしているのです。つまり、手書きノートを使いながら、インプットとアウトプットを同時に行っていることに気づきました。

まさに手書きノート術こそが、インプットの質向上の解決スキルだということに気づくことができました。

 

3 インプット質向上の解決策

(1)解決策を考えるためのモデル

でも、手書ノートだけがインプットの質向上の解決策ではありません。

解決策には3つあります。

①手書ノート

②対話

③図案化

それぞれ、どんなインプットとアウトプットをしているか、図示しました。

①は、読み、聴き、見ながら同時にノートに書くことです。

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②は聴きながら、話す対話術です。

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③は見ながら描くことです。

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「③図案化」はイメージがわきづらいかもしれません。建築家やデザイナーを想定しています。発想の源となるサンプル画像を見ながら、デフォルメした作品を描くような場合です。

この3つ以外にも、解決策はたくさんあると思います。例えば、相手の話を「聴き」ながら絵図を「描い」て、相手に見せて認識のギャップを確かめながらコミュニケーションをとる方法です。

インプットの質向上を考えるための一つのモデルとして考案しました。インプット動作とアウトプット動作の組み合わせを自由に確かめ、解決策を見つけてみてはどうでしょうか。

(2)手書きノートの“性能”

次に手書きノートに絞って、その性能を考えてみたいと思います。なぜなら、手書きノート術は、インプットの質向上のメインスキルだからです。

手書きノートには、主に3つの性能があります。

<手書きノートの性能>

  • 記録
  • 保存
  • 複製

実務家が手書きノートを多用する理由は、便利だからです。記録に適していて、保存が利き、複製も容易です。さらに、手書きノートは、図案化を兼ねることができ、融通が利きます。手書きノートは、インプットの質向上のツールとして「王道」と言えるでしょう。

(3)手書きノート術

手書きノートを使った、インプットの質向上のポイントについて考えます。

①ノートに手書きする目的

そのノートに書くことで、どんなアウトプットを出したいのかによって、何を書くかが異なります。ノートに書く動作の目的が重要です。

報告書を書くのが目的なら、パワーポイントで仕上げる際の原案となる、項目立てや骨子をノートに書き込むでしょう。

あるいは、上役に口頭で報告することが目的なら、最初に伝えるべき要旨を記し、次におこなう詳細説明を箇条書きにし、報告時間に合わせた報告パターンを書き込んでいくでしょう。

こういうノートに書く作業を、人の話を聴きながら、あるいは文献を読みながら、組み立てていくわけです。単に聴いたことを書くだけでは、そうはなりません。聴いたことをそのまま書くだけだと、インプットの質が高いとは言えないでしょう。

このように、手書きノートに何を書くかは、インプット情報しだいであるだけでなく、何をアウトプットしたいかによっても、全然違ってくるはずです。

②インプット内容を思考する

このように、ノートに手書することは、単に聴いたことを書き写すことではありません。インプットしながらアウトプットするためには、インプットとアウトプットの間の過程で、情報を理解し、重点を置いて解釈し、自分の言葉で表現することを必要とします。

人の話を聴きながら、瞬時に要点をおさえ、目的を定めながら思考を展開し、内容を整理しながら書き分けていきます。

インプットの質向上の決め手は、単に書くことではなく、聴いて書く間に、どれだけ思考するかにかかっています。

③手書きノートはインプット情報

手書きノートは、インプットと同時に生まれるアウトプットです。しかし、手書きノートはアウトプットして終わりではありません。

書き記した手書きノートはいずれ見返すでしょう。その時「読む」ことが、新たなアウトプットを生み出すためのインプットになります。この時、手書きノートは、あなたにとって新たなインプット情報に変化します。

手書きノートは、再生産の触媒としての機能を持ちます。再生産のプロセスを繰り返すことで、最初のインプットは何度も再利用され、インプットの質が累乗的に向上するでしょう。

 

4 最後に

(1)思考力の源は集中力

結局、インプットの質の中身は、「思考」であることに尽きます。思考力をどうやってつけたらいいかは、答えがありません。

ノートは思考力を発揮するためのツールであり、一種の触媒です。思考力をつけるために、一つヒントがあるとしたら、「集中力」です。

ノートと向き合い手を動かすことで、集中力が増す効果を得られるのでは、ないでしょうか。もちろん、人によって集中力が増す条件は様々でしょう。

とはいえ、ノートは長らく多くの人に愛用されてきました。ノートの活用を考えてみてはいかがでしょうか。

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(2)まとめ

  • インプットは、「読む」「聴く」「見る」
  • アウトプットは「書く」「話す」「描く」
  • 手書ノートはインプットと「書く」を同時にやると効果的
  • 手書きノートの効果の源は「思考力」であり「集中力」

<主要参考文献>

太田あや外資系コンサルはなぜ、あえて「手書きノート」を使うのか?』KADOKAWA、2018年

ポエタ

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