課題の教科書

Critical Realism for All Leader

一人暮らしの賃貸の物件探しでは選び方以前に取り組むべき課題がある

こんにちは。ポエタです。

今回は実践編です。

目次です。 

1 はじめに

一人暮らしを始める。あるいは単身生活の人が、新天地での賃貸物件を探し選ぶ。そんな取り組みは夢の膨らむ時間で満たされます。

しかし、実際に賃貸物件を探し選ぶときには、多くの悩みに襲われます。しかし物件探し以前に大事なことがあります。今回の記事では、賃貸の選び方で失敗しないための、課題を考えました。

 

2 賃貸の物件選びで遭遇する問題

(1)どの物件も一長一短で決められない

一人暮らしを始める、あるいは引っ越して一人暮らしを再スタートする場合、理想の単身生活を実現したいと思うものです。正直な気持ちとして、バラ色の生活を夢見る人は多いでしょう。

しかし、不動産屋の紹介で、様々な物件を実見しても、決め手がない。どれも一長一短で決めきれないことは、よくあります。

悩んでいる内に、いい物件に誰かが手をつけてしまうかもしれない、というプレッシャーが重なります。追加で物件を探しに行っても、やはり一長一短であることには変わりない、ということはよくあります。

結局、不動産屋からは、優先順位をつけて決めることを勧められたりします。そう言われても悩みます。

(2)実見で確認がもれた要素が気になる

運よく、「これはいい物件だ」と言えるものに巡り合っても、実際住み始めると、実見では気にもとめなかったことが気になり始めます。「なぜ選ぶときに、もっと深く考えなかったのか」と落ち込む場合もあるかもしれません。

実見では物を眺めたけれども、自分が暮らす時のイメージをもとに、チェックできなかった。後で実見の大切さが身にしみて感じられます。

(3)家賃の制約で望み通りの暮らしがおくれない

どうしても譲れない要素があって、予算より高めの家賃の物件を選んでしまうこともあるのではないでしょうか。しかし、家賃で無理をすると、生活が始まったときに、ほかの生活費を切り詰める必要に直面します。

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すると、趣味の活動費をおさえる、生活費も節約してやりくりする、などの対応策でストレスを感じるようになります。住まいに縛りつけられて、望み通りの暮らしがおくれない、という本末転倒な状況に陥ります。

 

3 賃貸の物件選びに共通する基本課題

こうした、一人暮らしの賃貸の物件選びにありがちな問題を解決するために、どんな課題に取り組んだらよいでしょうか。いきなり物件を選ぶ前に取り組むべき課題があります。

(1)生活スタイルを確立する

「どの物件も一長一短だから、優先順位をつける必要がある」のはその通りです。しかし、どうやって優先順位をつけたらよいのでしょうか。優先順位をつけることは、何らかの要素を切り捨てることです。ちゅうちょする人も多いと思います。

この問題は、単に物件の選定要素に優劣をつけることでは、解決しません。優先順位をつけすぎると、暮らしが破綻してしまうリスクが気になるからです。

むしろ、自分がこだわる生活スタイルを確立することが、問題解決のための課題です。その際、今からあわてて理想的な生活スタイルを空想しても、その通りの暮らしを送れるとは限りません。既に成立している生活スタイルに目を向けることがポイントです。

「住むところにお金をかけなくても、趣味にお金をかければ自分らしくいられる」「騒音に敏感だから、郊外の静かな住宅地でないと眠れない」など、これまでの暮らしではっきりしている自分固有のスタイルを見つめましょう。

住居選びでは、将来の暮らしをどう送るかに目が向きがちです。しかし、暮らしたこともない暮らしを想像するのは、夢にあふれる楽しいことですが、想像力には限界があります。暮らしてみると、実見段階で見落とした点が気になり、落胆するパターンになりがちです。

それで失敗するより、これまでの暮らしで確立している生活スタイルを基に、譲れない選定要素を選び抜いたほうが、現実的でしょう。

(2)家計簿をつけて支出の構造を把握する

物件の優先順位付けは、家賃の金額に影響します。家賃に影響しない選定要素は、住居費以外の生活費に影響するかもしれません。暮らしの行動には、多くの場合支出が伴います。支出構造の把握は、暮らしを成り立たせる上では、何事においても重要な課題です。

今成立している生活スタイルが、どういう特徴のものかわからない場合、数ヶ月あるいは一年分の家計簿をつけるのがおすすめです。標準的な支出より、お金をかけていること(お金をかけていないこと)に、あなたの生活スタイルが表れます。

また、既に成立済みの生活スタイルを基に選定要素に優先順位をつけても、結果的に支出が膨らんで、収入の範囲に収まらなくなる可能性があります。新生活が成り立つかどうか見通しをもつために、新生活の予算を立てるのが理想です。その際、家計簿をつけていると予算の数字が置きやすくなるでしょう。

(3)家賃の原資は絶対に確保する

景気の変動や仕事の事情で、収入が変化するリスクは常にあります。家賃は月収の範囲で他の支出とともに収める必要があります。その計算に賞与を充てることは控えた方がよいです。多くの場合、賞与は変動するからです。

また、今は変化の時代に突入していて、仕事の収入は、将来の見通しを立てづらくなっています。しかし、物件探しは仕事選びと「不即不離」です。物件を探し住居を選ぶ上では、仕事にかける熱意や仕事に対する意思が、最後の拠り所となります。

つまり、賃貸物件を探し選ぶ上では、家賃も重要ですが、家賃の原資が何なのかを、もう一度冷静に見直しましょう。その原資が、ずっと確保される条件なのか、など考えるべき裾野は広いはずです。例えば、原資が続く年数によって、住むべき年数も変わるでしょう。住むべき年数が変われば、優先順位にも影響する場合があるかもしれません。

いずれにしろ、原資の当てがない住居選びは成り立ちません。家賃の原資は絶対に確保する前提で選ばなければなりません。

 

4 賃貸物件の選定要素の例

賃貸物件を選ぶ際の要素の例を挙げてみました。参考にしてください。他にも要素はあるかもしれません。

(1)物件の特徴

  • 設備(宅配ボックス、オートロック、ゴミ捨て場…)
  • 階数
  • 築年数
  • 建物種別(鉄筋コンクリート造、木造…)
  • 広さ
  • 間取り(四角、三角、辺の長さ…)
  • 天井までの高さ(家具)
  • 照明(光度の確保…)
  • 収納(シェルの大きさ…)
  • オール電化仕様(停電リスク、自家発電…)
  • コンセント(位置、数…)
  • EV(有無、基数、大きさ…)
  • 換気のし易さ(風呂場…)
  • 空調(エアコンの有無、性能…)
  • 防音性能
  • 耐震性能
  • ベランダ(有無、広さ、洗濯物の制約…)
  • 建設前の土地の用途
  • 前の住人(居住期間、退去理由…)
  • 管理人(有無、駐在時間…)

(2)支出

  • 家賃
  • 諸経費(共益費、管理費…)
  • 敷金、礼金
  • 契約(契約形態、付帯条項…)
  • 契約期間トータルでの費用

(3)立地

  • 交通利便性(駅との距離、アクセス…)
  • 通学先、仕事先との時間距離
  • 周辺環境(買い物、治安、騒音、空気…)
  • 防災(崖の上下、海沿い、川沿い、液状化、揺れやすさ…)
  • 日当たり(季節変化…)
  • 周辺住人(家族構成など…)
  • 自治体の重点施策(仕事、社会保障、教育、防災等…)
  • 通信環境(携帯、モバイルWifi…)

 

5 最後に

(1)人生のステージごとに最適な住居は異なる

誰にとっても、物件探しは一大事です。多くのエネルギーを注ぎ込むことでしょう。しかし、人生のステージごとに最適な住居は異なります。上記の選定要素には挙げませんでしたが、そもそも転居理由は何ですか? 転居理由によって、次に住むべき最適な物件の条件は大きく異なるはずです。転居理由が何かによって、同じ選定要素でも、優先順位が異なってきます。

先ほどは、既に成立している生活スタイルが重要だと言いました。しかし、一方で未来にも目を向ける必要はあります。選定理由によっては、将来において絶対に成立させなければならない条件が具体的に見えてくるでしょう。そういう未来要素は欠くことができない優先事項でしょう。

転居理由は、人生のステージによって様々です。ステージごとの住居選びには、おのずと違いが出てきます。

(2)理想の住み方は生涯追求するもの

若い時から、理想的な住まいを実現することは、ほとんどの場合無理です。そして考えようによっては、一回の引越しで、全ての理想を叶えることは、かえって将来の物件探しの楽しみを奪うことではありませんか? 転居の都度、徐々に暮らしの満足度を上げていくことの方が、人生楽しいのではないかと思います。

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理想の住み方は生涯追求し、転居の度に自分の成長を実感すると、納得感は増すかもしれませんね。

(3)住まいの軸はいっぱいある

選定要素の例のところでは、大項目として「物件の特徴」「支出」「立地」しか挙げませんでした。しかし、住まい選びを広く考えた場合、選定の軸は、もっとたくさんあります。

例えば、こんな軸です。

  • 持ち家/賃貸
  • 占有/シェアハウス
  • 年契約/マンスリー/ウィークリー
  • 住宅/ホテル/宿泊施設

他にもたくさん軸はあると思います。軸を考えると楽しいですよ。将来の住まい選びを広げて考えられます。

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(4)まとめ

  • 単身生活の賃貸物件選びは、自分の夢をかなえる貴重なチャンスだが、悩みも多い。
  • 生活実績を踏まえ、現実的な物件選びを心がけることがポイント。
  • 住まいは生涯のテーマであり、暮らしの質を高めるために視野を広げて考えよう。

ポエタ

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